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レキシ 「狩りから稲作へ」~君のために僕が諦める夢の話~

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  • 映画や小説の場合、ネタバレを含むことがあります
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  • 厨二の解釈は人それぞれです、思ってたのと違う可能性があります

 

レキシ 「狩りから稲作へ」


発売:2011年 レキシ2ndアルバム「レキツ」収録曲

作詞:いとうせいこう 
作曲:池田 貴史

参加
アーティスト
足軽先生(いとうせいこう
東インド貿易会社マン(グローバー一義 ・Jackson vibe

スーパーバタードッグのキーボード、池ちゃんを中心としたユニット、レキシの名曲。
レキシ自体はバタードッグ時代に結成され、イベント等では有名なユニットであった。
ヴォーカルである永積タカシも参加している。

バンドとしてのレキシはあくまでも池田のソロユニットであり、曲ごとにゲストが参加するというスタイルを取っている。
フェスやライブでは池田のみ、レキシバンドと共に演奏することも多い。

この曲はセカンドアルバムの「レキツ」に収録されているが、フェスなどではコール&レスポンスを含めて10分近く演奏される一曲である。

 

男が生き方を変える時


狩りから稲作へ、この曲は愛する君と暮らす為に狩りを辞め稲作へと生き方を変える男の悲哀を描いている。

「涙こらえて狩りから稲作へ、君の未来へ繋がる稲作中心」
「共に暮らそう 屋根の下 稲作定住」

狩りに情熱を注いで生きてきた男が選択した稲作という生き方。
それは愛する人のため、夢を諦め現実を見据えたと言うこと。

より安全、安心、安定である。
守りたいものがあるのならそういう選択肢が生まれるのも必然だ。
家族と過ごしたい、より近くで見守りたいという感情が生まれたとき、夢を諦める力が出てくるのかもしれない。

そもそも夢は追うよりも諦める方がストレスが大きく辛い。
夢の途中にいる人間はそれが支えになる、最後は絶対に叶えてみせるという心が数々の苦難を乗り越えさせてくれる。

夢を諦めるとき、それまでの生き方はリセットされる。
それが自分にとって大きなものであればあるほど喪失感は大きく次への原動力を奪うものになってしまう。

それでも良いと思えるほどの何かがあるとき、人は夢を諦めることを決断するのかもしれない。
それは大部分で異性だったりする。
特に男はストーリーにこだわる生き物だけに現実と乖離した思考に陥りがちだ。
女は男に比べて現実を直視する傾向があり、その違いこそが男女が分かり合うことを阻害する原因なのかもしれない。

夫婦でも恋人でもそういった考えの違いはなかなか埋まるものではないし完全に分かり合うことなどできないのだろう。

現実を見つめて自分のストーリーを終わらせるには、考え方を変えるというよりも大事なものを天秤に乗せる必要がある。
どちらか一方を捨てる覚悟で。

そして見つけるのだ、新しい夢を。
人の生き方は一つではなく多種多様だ。
今までのの自分が選んできた最高のものは明日には最低のものになるかもしれない。
これしかないと思えば思うほど自分の考えは頑なになり聞く耳を削ぎ落とすことになる。

そんな頑なさを取り去るものは、夢よりも現実に守らなければならない人なのかもしれない。


狩りから稲作へ、それを選んだ彼は夢破れた負け組ではない。
新しい夢へとストーリーを変えただけなのだ。


人生にはいくつもの選択肢があり、どれを選んでも間違いということはない。
夢を追うことを許容する人も居るし許さない人も居る。

自分が納得できない道を選んだ人、考え方の違う人がいたとしても彼らは馬鹿ではないし間違いを犯した訳でもない。
数ある可能性の中から選びとっただけだ。


これから何を選び、何を大切に思うのか。
トーリーはいつでも途中、一つが終わっても次が始まるだけなのだ。


狩りが終わっても稲作が始まるように……


 

レキツ

レキツ